■ 清流のささやき
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TITLE Nature Relaxationシリーズ 1 清流のささやき |
ARTIST 道下直樹 / 小谷佳照 |
RELEASE 2005年10月5日 希望小売価格 ¥3,200 |
ジャンル 清流や湧水など、水をテーマにしたリラクゼーション映像集 |
■ 優しい森のささやき
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TITLE Nature Relaxationシリーズ 2 優しい森のささやき |
ARTIST 道下直樹 / 小谷佳照 |
RELEASE 2005年10月11日 希望小売価格 ¥3,200 |
ジャンル 木々や風景など、森をテーマにしたリラクゼーション映像集 |
清流のささやきは本シリーズで最初に制作した作品です。
その前に清流のささやきと優しい森のささやきはVHSであったのですが、自然音のみにこだわったところあるお客さんから音がゴーゴー言っていて聴きにくいというご指摘をいただいたことがあります。自然音のみでとても良いよと言ってくれるお客さまが多かったのですが、「なるほど音声も使用して繰返しみるには気になる部分もあるかな」と思い音楽を主体に自然映像を繰返し楽しめるものにしようということで再構成したのがDVD版なのです。
この清流のささやきと優しい森のささやきの撮影はほぼ同時に行なわれたもので、数カ月をかけてあちこちへとでかけて撮影したものです。
私は尾瀬の三平峠での撮影は一生忘れることができません。実は流れの中に三脚を立ててどうしても撮影したいカットがあり急な流れの中にカメラをセットしました。撮影をしている時にふと目を反らした瞬間にカメラは三脚ごと流れの中に倒れて水没してしまったのです…。これでカメラは全損となり使用できなくなりました。倒れる瞬間の映像はテープに記録されているのですが未だに見る気分になりません。(笑)撮影は終了してトボトボと帰路についたのを覚えています。後日新しい業務用カメラを持って再度撮影した映像と、水没前に訪れた映像によって構成されています。ショック大きかったです。結構良い画のためには無理もして来ましたが本人が生きてただけ良いのかも知れません。(笑)実は新しいカメラを買って「海のささやき」での一回目の撮影で崖から転落しました。スタッフからまたどうせカメラを壊すと言われていたので、転げながらカメラだけは必死で守りました。身体はかなりダメージありましたけど、カメラは奇跡的に傷げですみました。まぁそれは海のささやきの所に書きますね。
優しい森のささやきの「優しい」というのは雨の森を見てふとそう思ったからなんです。シリーズ中で枕詞がついているのは優しい森だけなんですけど、私は気に入っています。たぶん入るのも怖いような感じがしたら優しい森とは付けてなかったと思います。(笑)
ちなみに優しい森のささやきは廃鉱山のささやきと人気を二分する作品となっています。作り手としては本当にありがたいことです。
■ 海のささやき
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TITLE Nature Relaxationシリーズ 3 海のささやき |
ARTIST 道下直樹 / 小谷佳照 |
RELEASE 2005年11月3日 希望小売価格 ¥3,200 |
ジャンル 海テーマにしたリラクゼーション映像集 |
海のささやきは房総で撮影されました。満月の月から朝焼けの中房、大平洋の大海原を見渡せる海岸、外房の砂浜など房総一周分の映像がつまっています。やはり私は千葉っ子ですから千葉の海をテーマに1つ作りたかったんです。海と言うと熱帯の地方のものがほとんどなのですが、精神的に安らげるという雰囲気を千葉の漁師町や波打ち際が持っているように感じています。
優しい森のところで書きましたが、3メートル以上の岩場の崖から転落しました。カメラを守るために無理な体勢になりましたので、数カ月のあいだ柔らかい布団で寝ることができないくらいつらかったです。ともとも首を傷めていたので病院にはいきませんでした。医術好きの医者嫌いなんです。(笑)
後半部分は「記憶の底に…」というシンフォニックな楽曲を使用しています。音楽に合わせて編集したものではなく、映像に音を敷くという感じでの使用だったのですが、画面転換や場所の移動に合わせて転調するあたりは、やっぱり小谷楽曲が自分に合っているなぁ、自然映像に合うなぁと思った瞬間でした。
いずれ、南の島のリラクゼーションも制作しますのでお楽しみに。ぜひ千葉の海にも遊びに来て下さい。館山の突端などお薦めですよ。(笑)
■ 滝のささやき
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TITLE Nature Relaxationシリーズ 4 滝のささやき |
ARTIST 道下直樹 / 小谷佳照 |
RELEASE 2005年12月2日 希望小売価格 ¥3,200 |
ジャンル 滝をテーマにしたリラクゼーション映像集 |
滝のささやきはいろいろなところへ行きました。現地では爆音として雰囲気をそそるのですが、滝の水音はそのまま使用するとノイズに近いんです。なのでこの作品では環境音よりも音楽をメインにサウンドを構成しています。滝の勢いをスポイルしないように、力強い楽曲と言いますか、壮大なものを選曲しています。
滝の魅力はただ流れ落ちている水だけではないので、その滝に出会うための呼吸みたいなものが必要だなって思ったので、道すがらの絵を挟んでしようするようにしています。静寂の山道を進み、滝の音が聞こえてくる、そんな雰囲気を感じていただけたらと思います。
滝は同じ滝でも季節によってその赴きを変えます。また、これは自然に共通していることですが、次年の同じ時期に同じ景色に出会えると言うことはありません。そこが自然の奥の深い所だと思っています。私は秩父にある「丸神の滝」が特に好きです。ぜひ訪れてみて下さい。
■ 廃鉱山のささやき
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TITLE Nature Relaxationシリーズ 5 廃鉱山のささやき |
ARTIST 道下直樹 / 小谷佳照 |
RELEASE 2006年5月11日 希望小売価格 ¥3,200 |
ジャンル 廃鉱山テーマにしたノスタルジックなリラクゼーション映像集 |
当初は廃虚の映像をリラクゼーションとして出して大丈夫かという気持ちもありました。ただ、私が廃虚で感じることは「人が造りだしたものが、時間を経て自然に帰って行く」姿に神々しさと言いますか、魅力を感じるんです。まさに自然がいま力を使っているところと言いますか、はたまた時間に合わせて少しづづ文字通り「自然に」自然回帰をしている姿がみれるそんな一大プロジェクトを目の当たりにしているようなそんな感覚がありますので、いやいやこれはリラクゼーションだ!!とばかりに世に問うたものです。そんな大袈裟なものではないですが、そういう気持ちでした。幸いにも廃虚の好きな方や所縁の有る方に喜んでいただくことができたいへんに嬉しく、ありがたく感じています。シリーズの人気作品です。
石と緑、私はやっぱりこういう景色が一番心をくすぐられますね。まだまだ膨大な映像と写真をストックしていますので、続編を考えています。あっ、期待しちゃ困りますよ。そういう意気込みじゃなくて、やっぱりひっそりとある景色「小串鉱山」を静かに感じていただきたいと思っているんです。むしろ賑やかしとか派手な演出とかは絶対にやりたくないです。そういうことをしちゃいけない雰囲気を感じるんです。だから予定していたメイン企画を止めてしまってるんですもん。(笑)
地理的な問題やご都合で現地を訪れることができない方々へその場所を訪れたように感じていただきたい「見せられるのではなく体験する」そんなシリーズの原点にじつは忠実な作品だと私は思っています。廃線、廃虚が小さい子から大好きな私ですから、自分が観たい景色を切り取って来る、そういう感覚で作りました。
いつか続編を作らせていただくかも知れませんが、そういう主旨を感じていただけたら嬉しいです。全く違ったものとしてさりげなく出すかも知れません。(笑)
■ 渡り鳥のささやき
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TITLE Nature Relaxation 7 渡り鳥のささやき |
ARTIST 道下直樹 / 小谷佳照 |
RELEASE 新発売 希望小売価格 ¥3,800 |
ジャンル 渡り鳥をテーマにしたリラクゼーション映像集 |
撮影はロケーションを含めて四日間に渡りおこなわれました。
現地はカメラマンや家族連れ、特にお子さんも多く音声収録に苦慮致しました。今までの自然映像の中で一番苦労したと言えると思います。 編集で他の部分の音を持って来てということも考えたのですが、やはり鳥たちの生の声でなければということで、滝のささやき同様に環境音を極力押さえることとしました。 自然の音というのは映像で聴くとあまり美しくないようなモノがあるんです。それは滝の轟音、水の流れ、などだったりします。人間の耳というのは本当に優れていて、自然の中に居て必要な音だけを抽出して聞き分けていることにただただ感心します。
DVDというメディアにとっては、水の飛沫、水面、などは実はとっても苦手なんです。1秒間の動画は約30枚の静止画から出来ているのですが、DVDでは前の静止画(フレーム)との違う部分を主に記録するようにしてデータ量を押さえる工夫をしています。飛沫や水面は毎回見える物が変わっていますから処理しきれないという事が起こります。
それが実は発売が一月も延びてしまった原因でした。流れている川に加えて縦横無尽に波をおこす水鳥たち、DVDにとってかなり過酷と言えます。本製品の断り書きにも記していますが、一部カットではブロックノイズとして記録されてしまっている箇所があります。なるべく記録のビットレート(データ量上げてて変換しましたが、あまり高いビットレートにしてしまうと一部機種にて再生不良がおこってしまう可能性がありますのでどのあたりで落ち着くか、試行錯誤を繰返しました。そういうカットは使わないという手もありましたが、水鳥たちの良い表情が撮れているので作品として収録することと致しました。
製作中に子供が水鳥たちを残殺するという許しがたい行為が発生してしまいました。なぜこんな可愛らしい水鳥たちにそんなことができるのか、怒りを覚えました。水鳥たちは遠く海を渡ってこの季節、数カ月だけそれぞれの場所に現れます。自然の中で生きて行く水鳥たちにとっては生きて行く為に必要な毎年の行事と言えるかも知れません。
しばしの休息にカメラを向けてごめんねと言いながら撮影させていただきました。